未回収を防ぐ為には

売掛金回収には少額訴訟や様々な法的手段がありますが、できれば未然に防ぎたいものです。売掛金をきちんと回収する為にも、売掛金の管理は取引先毎にしっかりと行うようにしましょう。

売掛金の管理とは、どの取引先に、いつまでに、いくら回収する必要があるか、という情報をすぐに見てわかるような財務管理を行うという意味になります。取引を始める前に、しっかりと信用調査を行い、話し合いの元で与信枠の取り決めを行います。与信枠とは、取引限度枠のことで、この限度内での取引きを行うことで、未回収を防ぐことになります。会社の経営状況によって信用度は日々変動しますので、与信枠は定期的にチェックするようにしましょう。

少額訴訟等の法的手段を用いても、相手が支払いに応じない場合があります。売掛金回収に失敗してしまうと、一円も回収できないという最悪の結果にもなりかねません。会計ソフト等を利用して、取引先一社一社の元帳を作り、分かりやすい財務管理を行うことが、健全な会社経営の基盤となります。今現在、ずさんな管理体制を行っているという経営者の方は、取引先との友好な関係を維持する為にも、今すぐ管理体制を整えるように動くことをお勧めします。

少額訴訟による回収

売掛金回収の手段として少額訴訟による回収する方法があります。「少額訴訟」とは、その名前から想像できるように、60万円以下の金銭を請求する際に利用できる制度であり、利用できる金額が少額であるという特徴があります。ただし、訴状はテンプレートに記入するだけで簡単にできる手続きである点、判決がその日のうちに出る為、審理が一日と大変短い点、訴訟費用が格安な点が大きなメリットとなります。

少額訴訟制度の大きな特徴として、一度の裁判で解決でき、その日のうちに和解や判決によって解決することができる点があります。その為には迅速に必要な資料や証人を準備しておく必要がありますが、大きなメリットと言えるでしょう。通常の訴訟では、原告の訴状が認められた場合、「いくら支払え」という一括返金が命じられますが、少額訴訟の場合は、相手の財産や支払能力から裁判所が判断して分割払いや支払い猶予がつくこともあります。つまり、柔軟に対応してもらえる判決が出ることもあり、解決に一歩進みやすくなります。ここで出た判決内容に関して、異議申立ては不可となっています。ただし、少額訴訟で裁判手続きをしたとしても、相手が通常の裁判を希望すれば、普通の裁判になってしまうというデメリットもありますので注意が必要です。

売掛金回収の手段とは

売掛金回収についてはいろいろな解決策があります。今現在、売掛金はしっかりと回収できているから、売掛金で商売をしていないから、と安心されている方も、売掛金回収のトラブルは頻繁に起こっている為、いつ何時身にふりかかるかわかりません。事業を行っていれば必ずついて回る問題ですので、経営者の方なら知っておくべき「売掛金回収」についてしっかりと理解しておく必要があります。

売掛金とは、商品を販売して即金ではなく、後日決められた期日に支払ってもらうという取引形態において、その請求する代金のことを言います。代金を請求する権利を「債権」、その権利を持つ人を「債権者」と言い、逆にその代金を支払う義務のある人を「債務者」と言います。売掛金とは、いわゆる「ツケ」にあたり、経営者は期日にそのツケの回収を行う必要があります。ツケが未回収になれば、自社の経営にも悪い影響を及ぼしますので、回収をして売上にしなければいけません。

回収の手段としては、電話やメール、直接相手先に出向いて請求をすることに始まり、公的な書類を送付したり、裁判所にて手続きを行い、最終的には訴訟を起こして強制執行をすることもあります。できれば穏便に回収できることが望ましいですが、中には悪質な取引先もありますので、対応が難しい場合は法的手段に出る必要が出てきます。法的手段の一つに、少額訴訟と呼ばれるものがありますが、あまりご存知ない方の為に、少額訴訟による回収について説明します。